合格者の声voice

大学受験科

鶴丸高校卒 田渕 辰樹
大学受験科
鶴丸高校卒 田渕 辰樹さん
●東京大学 理科二類 ●早稲田大学 先進理工学部 生命医科学科 合格
 今のあなたは自分が思っているよりずっと実力がありません。あなたは次第にこのことに気づき始め驚愕するでしょう。そして考えます。どうすれば実力が上がるか。現役時、難しい過去問をあんなにたくさん解いたのに、そんなに点が上がっていかなかったよな。だとすれば応用が主因ではないのか。一度受験の全体像を見てきたあなたはそう考え、一方で、基礎シリーズで自分に定着していない基本事項・基本問題があまりに多いことに気づくでしょう。かくしてあなたは「基本」の真の重要性を知ることになるのです。
 英語で言えば、基本の追及は永遠に続きます。理数で言えば、概念の掌握・全典型問題を瞬殺できることが必須です。完璧必至です。
 次は応用です。ここでは基本の上にあなたの合理的思考力を最大限発揮する必要があります。あなたの才能・頭の良さ・感覚を磨いて下さい。完成した基本を用い、自分のアタマをフル活用して大量の問題を解きます。英国社で解けなかったのは基本または論理性不足なので、復習・熟考しましょう。理数でできなかった発想はそれが自分にとってとても自然なものになるよう確実に消化・吸収していきましょう。演習量は極めて重要です。多く解けば解くほど蓄積が増え、速度が上がっていくので飛躍的に実力が上がります。
 こうして必死に努力してきたあなたは過去問を圧倒する実力を手にするでしょう。最後は見込み点で得点を安定させる戦略を仕上げ切れれば、相当運が悪くない限り、あなたは念願の〇〇大学に合格するでしょう。祝合格。
 上記の未来予測を実現するには覚悟と努力が必須です。弱肉強食の受験で最後に生き残れるよう、死力を尽くして勉強して下さい。
鶴丸高校卒 鈴東 諒雅
大学受験科
鶴丸高校卒 鈴東 諒雅さん
●京都大学 文学部 人文学科 ●同志社大学 文学部 哲学科 合格
 一浪し、二度目の挑戦である京大の文学部に合格することができ、本当に嬉しく思います。私の場合、八点という比較的僅差で不合格になったこともあり、高予備の掲げる「基礎」の強化という部分を当初は軽く見ていました。しかし、授業を受けるごとに、「何となく分かった」状態だった部分が理路整然とした形で理解できるようになり、私は、これほど「基礎」をないがしろにしていたのかと驚くほどでした。
 さて、私が「基礎」に鉤括弧をつけているのには理由があります。それは、基礎とは字義通りにいえば、ある物事を成立させる大もとの部分であり、対義語には応用がありますが、その意味とはわずかにずれた所に「基礎」の定義があるからです。「基礎」は構造であり骨子です。そして、応用はその構造をもとにできています。つまり、全ての応用は「基礎」にまで単純化したり、分割することができるのです。そうしたことに気付いたのは、私が「基礎」の強化を行う授業とその復習しかしていない状態でも、応用である京大の冠模試の成績が上がった時でした。そうしたフラクタル状の知識や思考によって、冠模試だけでなく日常生活の中で触れる文章に対しても、以前とは比べられないほど深く考えをめぐらすことができるようになったことは、ある意味、大学合格より価値があるように思えます。
 これから浪人するという人は、これからの一年を「大学に行けず、停滞する期間」のように感じているかもしれませんが、この「基礎」という視点から見れば、正しい努力をして、大いなる飛躍を遂げる一年となるはずです。
鶴丸高校卒 山野 銀志
大学受験科
鶴丸高校卒 山野 銀志さん
●京都大学 工学部 情報学科 合格
 今回、一年間の浪人を経て、無事に第一志望の大学に合格することができました。これも高予備の講師の皆さんと、共に高めあった友人たちのおかげです。ありがとうございます。さて、僕が浪人生活で大切にしていたことを三つ紹介します。
 一つ目は、勉強を仕組み化することです。僕は授業の予習・復習のサイクルを定め、その日の学習内容を当日に考えることなく、効率よい勉強が自然にできるようにしました。その日の気分に左右されることなく淡々と勉強できました。二つ目は、友人と関わりすぎないことです。予備校には中学・高校の同級生がたくさんいて、勉強の合間におしゃべりする人が散見されました。少しの時間ならリフレッシュになりますが、大抵の場合はダラダラと長時間話してしまうことになります。だから、友人は自分と勉強への意欲が同じか、自分より高い数人だけにしていくと無駄にダラけずに済むと思います。三つ目は、自分の決断を尊重することです。講師の皆さんや親や友人はそれぞれ思い思いに勉強やその他のことについてアドバイスをくれると思いますが、それはあくまでも他者からのアドバイスにすぎないので、参考にしつつも流されすぎないようにしましょう。自分が完全に納得できる決断以外は下さない方がよいと思います。
 僕は浪人生活で精神面においても大きく成長できました。結果論かもしれませんが、浪人生活は悪くないものだと思います。高予備で浪人できてよかったです。
鶴丸高校卒 小園 大貴
大学受験科
鶴丸高校卒 小園 大貴さん
●京都大学 農学部 食料・環境経済学科 ●同志社大学 理工学部 情報システムデザイン学科 合格
 この度は第一志望校に合格することができ、とても嬉しく思います。この一年間の浪人生活を通して、自分が重要だと感じたのは、授業の予習・復習とわからない問題を放置しないことの二つです。まず授業の予習については自分のわからない箇所を明確にしておき、復習時にその箇所を重点的に見直すという世間一般的な方法で良いと思います。休日に予習を終わらせて、授業日を復習に充てるのがオススメです。毎日継続してこれらを行うことは思っている以上にハードですが、一日一日の積み重ねで成績は確実に伸びると思います。次に、わからない問題に直面した時はその都度理解するまで向き合うべきです。自分はわからない問題をまとめて片付けようと後回しにしていましたが、結局見直さなかったということが多かったです。わからない問題に向き合うのは苦痛ですが、受験直前になって焦らないように後回しにしないべきです。
 以上二つのことを受験まで毎日ひたすら続けていれば志望校には合格できると思います。かといって、長時間ただ机に座っているのが正解ではないと思うので、完璧を求めすぎず自分の能力に合った計画を立て、遊ぶ時は遊び、勉強する時は勉強するというようにメリハリを利かせて頑張って下さい。
ラ・サール高校卒 加治屋 心
大学受験科
ラ・サール高校卒 加治屋 心さん
●九州大学 医学部 医学科 ●順天堂大学 医学部 医学科 ●国際医療福祉大学 医学部 医学科 合格
 1年間の浪人生活を終えて九州大学医学部に合格しました。自分一人の力では合格できなかったので支えてくれた友人、先生方と家族に感謝したいです。
 ここでは自分が浪人生活を通して考えていたことを述べたいと思います(あくまで参考程度にどうぞ)。
 第一に大学受験には運要素が存在するということです。国公立大学の場合、共通テストと二次試験のわずか二つの試験の出来で合否が決まってしまうため問題の相性が悪かったり、本番当日にたまたま体調が悪かったりすると本来合格する実力があるにも関わらず不合格になってしまいます。それゆえ努力が確実に実るとは言えません。
 僕は入試のこの性質が怖かったので、いかにしてこれを防ぐかを考えていました。具体的には過去問を利用して大問の解く順番、捨て問の判断、難化したときの想定などを行うことで試験の易化、難化に備えていました。個人的には対策十分でどんな問題がきても受かると思って試験会場に向かいました。
 しかしながら1日目の数学が想定以上の難化をしたため1日目終了後かなり焦っていました。試験が難化した場合、周りがどれだけできているかわからないので自分ができてないと不安になります(実際は周りもできてない)。こういう時はポジティブに考えて最後まで諦めない人(俗にいうメンタル化け物)が勝ちます。浪人を経て一番強くなったのは学力ではなくメンタルだと思っています。
 結局何が合否を分けたのかはわかりません。ただ何事にもよく考え理由をもって取り組んできたことは無駄ではなかったと思いますし、周りからのサポートがなかったら合格はなかったということだけは言えます。ありがとうございました。
鶴丸高校卒 竹中 彩野
大学受験科
鶴丸高校卒 竹中 彩野さん
●鹿児島大学 医学部 医学科 合格
 昨年不合格になってから、まず自分のやり方のどこが悪かったのか振り返ってみました。私の現役時の失敗は大きく分けて二つだったと考えています。
 第一に、勉強時間の不足です。部活動を引退するのが周りより遅く、受験へやっと意識を切り替えたのは模試に追われる十月頃でした。そんな去年に対して今年は本当に勉強漬けの一年でした。私は家では全く勉強に身が入らない人間だったので、とにかく毎日予備校に通いました。自習室が遅くまで開放されているのがありがたかったです。静かな環境に身をおくことで勉強時間を確保するだけでなく、効率も上がったと思います。
 もう一つには、努力の方向性の間違いです。現役時の理科は特にひどいもので、基礎に穴があるのにそれを理解する暇を惜しみ、数をこなして解答の仕方の雰囲気だけつかんでどうにかしようという、かなりの荒技を使っていました。浪人したからには理科を伸ばしたいと思い、物理は添削指導をお願いしました。多くの問題を扱ってくださったおかげで自信をもてる教科となりました。
 常に不安があり苦しい一年でしたが、自分の将来についてもう一度考える機会となる貴重な時間でした。学習面でも精神面でも成長するために私には必要な一年だったと思います。最後になりましたが、一年間お世話になった全ての方に心より感謝申し上げます。
鶴丸高校卒 田地行 陽太
大学受験科
鶴丸高校卒 田地行 陽太さん
●鹿児島大学 医学部 医学科 ●立命館大学 薬学部 薬学科 合格
 タイトルを見て「ベタなやつだな」と思った人も多いかもしれない。だが、これを読んでいるあなたに同じ失敗をしてほしくないため、ここに記しておく。
 時は共通テスト当日。若干寒いくらいの快晴だった。緊張なのか寒さなのか分からないが手がふるえていた。一教科目、日本史。順調にページがめくれていく。最後の問題を解き終わった時、残り時間十分。見直しの時間があることに私は安心した。その時、私はなぜか次のページをめくった。そこには『日本史B』の文字が。50分間日本史Aを解いていたのだ。私の頭は真っ白になり、その後脳内に浮かび上がったのは『不合格』の文字。私は絶望と諦めの気持ちでいっぱいだった。いや、でもここで諦めたら今までの一年が無駄になる。そう思った瞬間、残り十分で点数をもぎとろうと決意した。答えを全て消し、資料問題は全て勘、知識問題は全て解いた。幸いにも、大問が二つ重なっていたのは救いだった。自分で言うのも恥ずかしいが、この時の私は“覚醒”していたと思う。咄嗟の判断がこの合格を導いてくれたのだ。
 まとめると、まず、落ち着いてほしい。自分でも今までそのようなミスをしたことが無かったため、私も驚いた。おそらく、極度の緊張によるものだろう。そのため、予備校で先生方から様々なものを吸収して自信をつければ、緊張も和らいで落ち着いて取り組めると思う。次に、最後まで諦めないでほしい。絶対に自分が努力した成果がどこかで出ると私は信じている。試験の最後の一秒まで自分の力を出し切ってほしい。この体験記によって、私と同じ過ちをする人がこれ以上世界から出ないことを祈る。
甲南高校卒 林 健翔
大学受験科
甲南高校卒 林 健翔さん
●鹿児島大学 医学部 医学科 合格
 今回一浪の末、鹿児島大学医学部医学科に合格できたこと、心から嬉しく思います。また、支えてくれた友人、予備校、高校の先生方、そして浪人を許してくれた親には感謝の気持ちでいっぱいです。この一年間は苦しくも実りある一年で人として成長できたと思います。
 予備校で自分が大切にしていたことは、基礎の徹底です。具体的にはテキストの予習、復習をするという簡単なことを継続して行うことを意識していました。自分は暗記が苦手なので覚えることは工夫していました。例えば、数学、物理の公式はその応用や変形などを手で書いて覚えたり、英単語は体を動かしながら暗記するといったようにしていました。この一年で反省していることは数学の二次力が足りていなかったことです。数学ができれば、かなり受験に有利になると思います。二次力をつけるには参考書を追加で買って解くのも良いのかもしれませんが、予備校のテキストを4回、5回とするほうがいいと思います。
 最後に、これから浪人をする方々はきっとつらい思いをすると思いますが、一年後の志望校に合格した自分を想像しながら、妥協せず、悔いのないようにがんばってください。きっとその一年は人生において意味のあるものになると思います。
鶴丸高校卒 松野下 翔希
大学受験科
鶴丸高校卒 松野下 翔希さん
●一橋大学 経済学部 経済学科 ●早稲田大学 社会科学部 社会科学科 ●早稲田大学 人間科学部 人間情報科学科 ●慶應義塾大学 経済学部 経済学科 合格
 大学受験は高校受験と違って、大学によって使用する科目や配点、問題の問われ方が大きく異なります。自分の夢や目標があって大学を選ぶ人はそれに合わせて勉強する必要があるとは思いますが、例えば東京大学を文系で受験するとしても共通テストの社会科目や理科の選択、二次試験の社会科目の選択が必要です。この選択はよく考えずに行う人が多いですが、よければ一度考えてほしいです。
 今年の共通テストにおいてですが、得点率90%以上の得点者の数は世界史が約三~四千人、日本史が約二千人、地理と倫政はこれらよりももっと少ないです。受験者数と得点率90%以上の人数との関係で見ても、世界史が高得点を取りやすいと言えます。詳しくはインターネットで見られます。個人的な意見になりますが、世界史の知識は英語の長文でも活用できることがあるのでおすすめです。しかし、本番の得点のしやすさに加えて、かかる時間も考慮した方がいいです。例えば倫政は教科書がうすく、短時間である程度仕上げられると聞きます。一方で世界史は暗記量が多いです。結論としては、科目の選択は自分の取りたい点とその科目にかけられる時間を考えて、じっくり選ぶ方がいいです。
 これは浪人する際の大学選びでも同じことが言えます。問題の傾向とその大学へ行きたい気持ちなど、一度ゆっくりと考えてみるといいと思います。ある程度のプランが決まれば、あとは予備校の授業を通して試験で高得点を取るための知識を学べるはずです。
鶴丸高校卒 東 大晟
大学受験科
鶴丸高校卒 東 大晟さん
●東京工業大学 工学院 ●明治大学 理工学部 情報科学科 合格
 一浪の末、僕は第一志望の東京工業大学情報理工学院に合格できなかった。なんとか第二志望学院には合格できたがかなり悔しい。第一志望合格体験記は他の学生でたくさん読むことができると思うので、あえて第一志望に合格できなかった側からの反省点を書こうと思う。捲土重来を目指す方々への参考に少しでもなれたら幸いだ。
 僕が思う失敗の最大の原因は、苦手教科からの逃げだ。そんなのあたりまえ、克服しようとしなければ合格を掴むことは不可能だと思った人は多いだろう。もちろん僕も浪人当初は苦手な英語を大幅に伸ばしてやろうと思っていたが、一年あるし余裕だろうと慢心してしまってもいた。ただ皆さんに注意してほしいのは、浪人の一年はとても早く過ぎ去ってしまうことだ。夏に復習しよう、冠模試までにすれば大丈夫、などと先延ばしにしていたらあっという間に対策が間に合わなくなってしまう。初めのうちは得意教科を伸ばすことも大事だが、苦手教科にきちんと向き合うことで夏が終わった後から精神的にも余裕を持てたのかなと思う。苦手教科を勉強することがどれだけ大変で辛くなってしまうかを弁えているだろう身だからこそ、これから受験を控えている方々には頑張ってほしい。
 とはいえ、自力だけで苦手を克服するのはやはり簡単なことではない。そこで皆さんには予備校の講師の力を最大限に生かしてほしい。高校までとは異なり、講義に出る義務もなければ登校する義務すらない。だからこそ自主的に講義や講師室を訪れ、己の力を磨いていってほしい。僕のような悔しさを味わう人が一人でも減ることを祈る。
加治木高校卒 濵田 愛加
大学受験科
加治木高校卒 濵田 愛加さん
●大阪大学 外国語学部 外国語学科 スペイン語専攻 合格
 私はこの一年で、現役の時にはあまり感じなかった勉強の楽しさを感じることができました。今こう言えば結果論に聞こえるかもしれませんが、高等予備校に入って現役の時とは異なった問題へのアプローチの仕方を学んだことで手応えを確かに感じる勉強をすることができました。もちろんその手応えを感じるまでには下積みは沢山必要で、自分の思うような解答がつくれなくて悔し涙を流すこともありました。でもそこでそのストレスを逃したり見ないふりをするのではなく新たな原動力にすることで勉強を続けることができました。最初の方の模試では、下積みが不足している状態だったので、いい結果が出ても自分の実力だと素直に喜べず、逆に不安が残るような状態でした。しかし先生方の授業の予習、復習をしっかりこなし、苦手な分野は添削で補うということを地道に行っていくうちに自分の実力が上がっているのを感じ、模試の結果にも自信が持てるようになりました。自信がつくと勉強がさらに楽しくなり、たまに辛いなと思う時でも周囲の友人や家族の支えで何とか乗り切ることができました。
 現役の頃と今では、勉強に対する態度を始め、色々な面で変化がありました。現役で合格しその後送っていたであろう一年より、予備校で過ごした実際のこの一年、さらにこれから送る大学生活の方が何倍も有意義だった、有意義になるだろうと確信しています。だから、一年間予備校に通う選択をして良かったと思うし、そう思えるまで頑張った自分を誇りに思えます。これが終わりではなく、人生の分岐点、新たなスタートとして充実した大学生活を送りたいです。
甲南高校卒 岡江 心太郎
大学受験科
甲南高校卒 岡江 心太郎さん
●大阪大学 法学部 法学科 ●早稲田大学 人間科学部 人間環境科学科 ●明治大学 法学部 法律学科 ●同志社大学 法学部 法律学科 合格
 この度、第一志望の大学に合格できたことを大変嬉しく思います。両親を始め、先生方、お世話になった全ての方々に感謝の気持ちで一杯です。二次試験終了後、昨年受けた時とは全く違う手応えに独りで感動しました。
 この一年は決して無駄ではなく、大きな価値があったと胸を張って言えます。振り返ってみると長いようで、あっという間の一年でした。
 高予備の授業は基礎から教えて下さるため自分がいかに基礎に穴があったかを痛感しました。また、テキストは本当によくできていて、添削を繰り返すことで二次力に自信が付きました。浪人しても成績は伸びないと言う人がいますが、浪人を成功とできるかどうかは、結局は自分次第です。自習室に通い続け努力を重ねれば、絶対に成績は上がります。これから浪人する方々は、浪人に負のイメージを与えるような情報を鵜吞みにせず、自分を信じて頑張って下さい。
 この一年は、自分自身と向き合う機会も増えて、精神的に成長した一年でもありました。自己肯定感が下がり辛い思いをしたこともありましたが、去年と同じ思いは絶対にしないと誓うことが一番の原動力になりました。
 最後に、私は浪人をして良かったと心から思います。それは志望校に受かったからというだけでなく、自分に自信が持てて、かけがえのない経験ができたからです。大学では浪人生活で培った武器を胸に、努力を続けます。そして、両親、支えて下さった方々に少しずつ恩返ししたいです。
鶴丸高校卒 井上 広夢
大学受験科
鶴丸高校卒 井上 広夢さん
●大阪大学 工学部 応用理工学科 ●同志社大学 理工学部 機械理工学科 合格
 十一か月ほどの浪人生活の中で、私が最も力を入れたことは「添削の継続」だと思う。私は物理の添削を四月から始めた。それ以外はしていない。何だ、たった一つしかしていないじゃないか、と思われるかもしれない。しかし、この少なさが継続できた一番の要因に思われる。
 面談で、難関大を目指す人は添削を何教科もこなす人が多かったという話を聞き、自分は物理が苦手だったので物理の添削から始め、徐々に増やしていこうと考えた。しかし、終わらない予習、すっかり忘れている古典文法、模試の訂正と、とても添削を増やす余裕は私には無かった。結局、他の添削を始めることは無かった。そして、それが正解だった。
 九月頃に、添削の先生から「今の添削ペースでは遅い。もう少し上げるべき。」と言われ、週一、二回だった添削を週三、四回までペースアップした。そして模試の過去問も添削と同時に渡されるようになり、最後に添削を提出した受験に出発する前日には、添削ノートは六冊分、模試は十二年分解いていた。担当の先生によると、先生が担当する生徒の中では一番問題を解いているらしい。このことは大きな自信になった。
 授業の無い日も、添削を出すために登校した。朝、ノートを提出し、他の教科を勉強して、添削を取りに行く(たまに昼に取りに行き、夕方に再度出すこともあった)という生活をほぼ毎日続けたところ、他の教科も成績が上がった。物理一教科のみの添削の継続が、結果として全体の成績の向上につながったのである。このように、継続することはかなりの利を私にもたらした。是非、添削を一教科だけでもしてみることをオススメする。
鶴丸高校卒 森山 楓大
大学受験科
鶴丸高校卒 森山 楓大さん
●大阪大学 工学部 電子情報工学科 合格
 今回、一年間の浪人生活を経て、大阪大学工学部電子情報工学科に合格することができました。高等予備校では、学習面と精神面でとてもお世話になりました。
 学習面では、特に質問ができる環境であることがありがたかったです。私の苦手科目は英語でした。英語の克服には、質問が一番効果的だったと思います。授業内容や添削も充実していて、一日一日を無駄なく過ごせたと思います。授業はテキストを中心に予習・復習を行い、あたり前のことをあたり前にすることがどれほど重要なのかが分かりました。途中なまけることなく、しっかりとした一年を過ごせたのなら受験合格は間違いないと思います。
 精神面では、年に数回のチューターの先生との面談があったため、途中悩むこともありましたが、第一志望をつらぬけたと思います。又、高等予備校は自由な部分が多く、受験特有の精神圧迫感も少なく、心にも余裕を持てていたと思います。そして、私が一番大事だと思ったのが仲間です。どうしても一人でがんばりすぎてしまうと視野がかなり狭くなり、心に余裕が無くなり、余計に焦ることになってしまいます。無駄話を長々とするのではなく、受験期間を共に乗り越えられる仲間が必要だと思います。予備校に通う以上、多くの人々がいて、自分の選択に迷ったり比較して辛くなったりするかもしれませんが、そのような時は誰かに相談したりするのも良いと思います。
 一年間最後まで自分のペースでがんばり続けられたのは、高等予備校のおかげだと思います。
ラ・サール高校卒 井手 柚希
大学受験科
ラ・サール高校卒 井手 柚希さん
●大阪大学 基礎工学部 情報科学科 ●東京理科大学 創域理工学部 数理科学科 ●東京理科大学 創域理工学部 情報計算科学科 ●同志社大学 理工学部 インテリジェント情報工学科 ●関西大学 システム理工学部 電気電子情報工学科 合格
 長かった浪人生活を終え、無事大学に合格できたことを嬉しく思います。
 僕は自他共に認める数学特化型の人で、数学はかなり自信があるけど他の科目は全て苦手でした。現役の時はその苦手を潰しきれず、数学で無双して逃げ切って合格しようという作戦で臨むも、頼みの綱の数学でコケて当然のように落ちました。そして浪人するにあたって、武器を数学一個に頼らず、全科目武器にしてやると心に決めました。
 高予備の教材は河合塾が作成したもので、全ての分野が載っていて各問題も質が高く、高予備の先生方がそろって「この教材だけで大丈夫。新しい教材に手を出す必要はない。」と言うのも納得のレベルです。
 そのテキストを僕は一年間やり通すと決め、全ての苦手科目の全ての苦手分野が得意になった訳ではないけれど、苦手ではなくすることには成功しました。本番では元々得意だった数学ではしっかり稼ぎ、今まで苦手だった科目でも満足のいく点が取れたと思います。
 最後に、この大変だった一年を乗り越えられたのは、一緒に高予備で浪人していた友達の存在が大きかったと思います。その友達、家族、先生方への感謝を忘れずに、この経験を糧に大学生活を頑張りたいと思います。
甲南高校卒 榊 梨杏
大学受験科
甲南高校卒 榊 梨杏さん
●神戸大学 経済学部 経済学科 合格
 C判定。可能性は五十五%。滑り止め校は受験せず(母の意向)。そんな絶望的状況で第一志望校に合格した。
 私は浪人後初の模試からあまり成績が伸びず、毎回同じラインをさまよっていた。そんな状況からやっと抜け出せたのは十一月の最後の共通テスト模試。神戸大学の判定もAで、チューターからもこの時期にこんなに成績が伸びるのは相当な努力の結果だと言われ、共通テストの最後の詰め込みも自信をもって取り組み、本番は程良い緊張感で臨めた。だが、社会で予想より点が取れず、リサーチの判定はC。最終面談で神戸大学への受験はかなり厳しいと言われ、その日は一日中泣いた。でも、自分の共通テストの換算得点と合格最低点を見比べ、家族と話し合い、私はそのまま神戸大学を受験することにした。その覚悟を支えたのは自分の二次力だった。瀬野先生の共通テストがCでも二次がBであれば君達なら合格だという言葉を聞き、二次がAだった私はここで諦めるのは早いと思い、それからは今まで以上に国・数・英の勉強に励み、参考書も単語帳もボロボロになる勢いで取り組んだ。
 正直なところ、二次の数学は全く手応えがなく、国語も英語も数学の失敗を拭えるほど自信があるわけでもなかったため、受験終了後は絶望的で共通テスト終了後よりも泣き崩れ、何度も良くないことを考えてしまった。すぐ後期の勉強をしたが、神戸大学は無理だろうと感じていた。しかし、結果はまさかの合格。奇跡が起こったのだ。
 今、これから浪人する人に伝えたいのは、結果は最後の最後まで分からないということだ。自信がなくてもコツコツ努力し続ければ、その努力は最後に自分を救ってくれる。現に私は、地道にゆっくりと蓄えていった二次力で合格を勝ち取ったのだ。これからは苦しい一年だが来春には笑顔でいれるように、違う舞台でお互いに頑張ろう。
鹿児島中央高校卒 有満 利輝
大学受験科
鹿児島中央高校卒 有満 利輝さん
●神戸大学 経済学部 経済学科 ●同志社大学 法学部 政治学科 合格
 浪人生活を経て無事第一志望の大学に合格することができたことを嬉しく思います。この合格は家族、友人、予備校の先生方の存在があったから、つかみとることができたものです。僕を支えてくれた方々には感謝してもしきれません。
 今思えば短く、有意義な一年だったと感じますが、決して楽なものではありませんでした。自分より遥かに頭がいい人、ずっと勉強している人、成績が伸びている人たちに対する劣等感、再び受験に失敗する恐怖、どんどんなくなる時間など不安で頭がいっぱいになり、挫けそうになった日も多々ありました。しかし、僕の周りには支えてくれる人がいました。支えてくれた人々がいなければ絶対に合格できなかったと思います。
 僕が浪人を通じて学んだ大切なことが二つあります。一つは、時間は必要なときほど少ないということです。春、夏は余るほど時間があったのに、受験直前には時間がないと焦ってしまいました。二つ目は諦めないことです。共通テストでは思った点がとれず、二次試験の数学では簡単だった大問をほぼ何も書かずに出したが合格することができました。最後まで希望を捨てず挑み続けることが大事だと思います。
 鹿児島高等予備校は先生方が頼りになり、いい場所にあると思います。僕は添削を五人の先生にしてもらっていて、疲れたら甲突川沿いを歩いていました。
 これから浪人する方々は不安を感じると思いますが、支えてくれる人がいるのでなんとかなります。合格を目指して頑張ってください。応援していま
甲南高校卒 安藤 真太朗
大学受験科
甲南高校卒 安藤 真太朗さん
●神戸大学 経営学部 経営学科 ●同志社大学 経済学部 経済学科 ●関西学院大学 商学部 合格
 この度、第一志望に合格することができ大変嬉しく思うとともに、支えて下さった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
 春に予備校へ通い始めた時は不安もありましたが、授業の予習・復習や添削指導を通して成績が次第に伸び、基礎の重要さを理解しました。鹿児島高等予備校では、一年の前半に「基礎シリーズ」という基礎を固めるための授業が行われ、後半に「完成シリーズ」という応用問題などに取りくむ授業が行われます。僕自身、特に英語の基礎が現役時代疎かになっていたので、基礎シリーズの間は先生の話を理解して復習をしっかり行いました。その結果、夏には記述模試の英語で偏差値八十を超えることができるほど英語力がつきました。
 添削指導を受ける中で減点箇所やその理由をしっかり確認したことも、学力の向上に大いに役に立ったと感じます。特に国語では、古文の添削の中で古文常識や解答の書き方などが身につき、得意科目となりました。
 この一年間で辛かったのはメンタルの維持です。定期的に模試はあるものの、夏などはモチベーションが下がり計画的に勉強することができず、また入試直前期にはプレッシャーを強く感じました。しかし、周囲と比べるのではなく、自分が積み重ねてきた学力を信じることで乗り越えられました。
 最後に、これから浪人する方々はあまり気負いすぎずに、その時々で自分のベストを出しながら頑張ってほしいと思います。
甲南高校卒 新納 美羽
大学受験科
甲南高校卒 新納 美羽さん
●九州大学 文学部 人文学科 ●立命館大学 文学部 人文学科 日本文学研究学域 ●福岡大学 人文学部 日本語日本文学科 合格
 一年間の浪人生活を経て、第一志望である九州大学文学部に合格することができました。一年間支えて下さった先生方や両親に感謝してもしきれません。
 私は現役のとき数学が苦手なあまり、ひたすら数学を避けていました。その結果共通テストでは二十点をとり、二次試験では数学を受ける必要のない大学をそこについてよく知らないまま受験してしまいました。
 当然のことだと思いますが苦手科目をそのまま放置しておく利点はありません。これから一年浪人するなら、ぜひ夏までに苦手科目を勉強する習慣をつけることをおすすめします。私は、一日最低十五分は数学を勉強するようにしていました。思うように結果が出ることは少なかったですが、その勉強時間の積み重ねは私の自信になりました。そして共通テストでは現役時代よりずっと良い点数をとることができました。二次試験では反対にまったく解くことができませんでしたが、「これだけ頑張った自分ができないなら、皆できていないだろう」という一種の自信があったと思います。その後の科目も落ち着いて解くことができました。
 「継続は力なり」という言葉の通りだと思います。どんなに苦手なものでも継続しているうちに慣れていきます。十五分だけでも集中することを繰り返せば自然と覚えています。ぜひ最後まで諦めずに頑張って下さい。
加治木高校卒 恩田 圭
大学受験科
加治木高校卒 恩田 圭さん
●九州大学 経済学部 経済・経営学科 ●同志社大学 経済学部 経済学科 合格
 僕は現役時代、英語の偏差値が50を下回るほど実力が未完成のまま、いちかばちかの大博打で九大を受験しました。当然失敗し浪人生活を送ることになりました。
 この予備校に入り、四月・五月は新しい環境や遠距離の通学に慣れず心身ともに毎日疲れきってしまうような日々でしたが、両親には多大な経済的負担を始め諸々の負担をかけているため通わないわけにはいかず、無我夢中で通いました。しかし、この時期に予備校で基礎を徹底できたことは、後々の成長に大きく影響したのではないかと思います。特に英語は高校で習ったはずの内容が初見の内容のように思うことも多々あり、現役時代の勉強不足を痛切に実感するとともに新しい学びに喜びを感じ、実際英語の成績は格段に良くなりました。
 夏前には九大から阪大に志望を変え、より一層の努力を覚悟してひたすら勉強だけに励みました。人生でここまで勉強したことはないと思うほどしたと思います。そうして共通テストまで順調に進み、判定も悪くなく、勝算があって受けた阪大前期はしかしながら不合格となってしまいました。敗因は精神的なものもあったのではないかと思います。それでも前期日程の試験が終わって直ちに後期日程に向けて過去問に取り組んでいたことが功を奏し、なんとか後期日程で九大に合格できました。成績が上がらずとも苦しくなろうとも、合格するまで決して諦めないことは大切です。この一年は本当に色々なことを学べました。予備校の先生方始め、全ての方に心から感謝いたします。
ラ・サール高校卒 岩下 征雅
大学受験科
ラ・サール高校卒 岩下 征雅さん
●九州大学 経済学部 経済工学科 合格
 初めての挫折と今までに味わったことのない敗北感。一年前の私は、何が悪かったのか原因すら分からずに途方に暮れた。もう一度頑張ってみようと思い、高等予備校に入り、自分を奮い立たせてはみたものの、なかなか結果が出ずに、授業を消化するだけの日々が夏過ぎまで延々と続いた。このままではいけないと思いながら必死にもがき続けた結果、少しずつ成績は上がったが、決定的な打開策が見つからないまま共通テストに挑んだ。
 共通テストを終えて、自分の進むべき方向性が明確に定まっていなかったことに初めて気づいた。私の場合、医師を志す多くの優秀な友達に恵まれ、疑うことなく自分も同じ道を歩くものだと思っていた。今振り返ると、自分の将来を考えることを放棄し、確固たる目標も持たずに受験に挑んでいた自分が恥ずかしい。遅いとは思ったが、自分なりに将来のことを真剣に考え、志望校を決定する先生との面談時に、怒られることを承知で正直に入学希望の学部変更を申し出た。先生からは「いい答えにたどり着いたね。」と言われ、前期試験に向けた具体的なアドバイスをいただくことができ、安心して受験に臨めた。試験本番では、想像以上の難問が出題され動揺したが、途中でトイレに行き、鏡の前の自分自身に、現役生にはない武器が自分にはあるのだと言い聞かせて落ち着きを取り戻し、自信を持って最後まで闘い抜くことができた。
 甲突川に桜が咲き誇る頃、私は自分で見つけた道を、自分の足でしっかりと歩き出す。もう迷いはない。高等予備校で見つけた道しるべに従い、自分の人生に自信と希望を持って突き進んで行く。
甲南高校卒 古木 啓登
大学受験科
甲南高校卒 古木 啓登さん
●九州大学 工学部 Ⅱ群 合格
 初めに、この一年の浪人生活を経て、九州大学に合格したことを嬉しく思います。私がこの一年間の浪人を通して、成績を伸ばし、走り抜けるために大切にしてきたことは三つあります。
 一つ目は、とにかく焦らないことです。誰もが最初は、自分のレベルを考慮せず現役で落ちた大学以上の大学を志望すると思いますが、そこで一旦落ち着いて自分のことを考えてみてください。去年落ちた自分が本当にこの一年頑張れるのか、合格から逆算して考えるべきです。まずは、模試で現役時代に受けた大学のA判定を取りましょう。志望校を上げるのはそこからです。
 二つ目は、適度に休むことです。浪人生は夏まではとりあえず頑張ります。暑さがきつくなり、だんだん予備校に遅刻する人、来ない人が増えてきます。その時にふんばるためにも休暇は必要です。私は、毎日甲突川沿いを散歩していました。疲れがたまり帰宅し、全く勉強しないのが最悪です。自分に合った休暇方法を探しましょう。
 三つ目は、謙虚になることです。自分の受けない大学をバカにしたり、自分より成績が低い人のことを悪く言うのではなく、自分は大学に落ちた人間であることを再度自覚し、ただ自分の目指す大学のみを意識し続けることが合格に繋がると思います。
 最後に、浪人の一年は先が見えなく不安になり病むこともあると思いますが、休むときは休んで、最後まであきらめずに頑張ってください。これを読んだ人が合格することを願っています。
鶴丸高校卒 永山 真子
大学受験科
鶴丸高校卒 永山 真子さん
●九州大学 薬学部 臨床薬学科 ●京都薬科大学 薬学部 薬学科 ●大阪医科薬科大学 薬学部 薬学科 合格
 この度は、九州大学薬学部臨床薬学科に合格することができ大変うれしく思います。一年間添削指導等で支えてくださった先生方や生活面で支えてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
 一年前の私は、学力面でも精神面でも自分の志望校に届いておらず、とても悔しい思いをしました。そして浪人生活を始める前、現役の時ではできなかった勉強をしようと決めました。まず、私が力を入れたのは授業の復習です。授業が終わったその日に復習をし、長期休みにもう一度復習をして、どの教科も最低二回は復習をしました。私は数学が苦手だったので、数学の基礎シリーズのテキストは二次試験までに三、四回は通りました。同じ問題は出なくても解法が思いつきやすくなり、解ける問題も多くなりました。
 浪人生は四月から八月が勝負だと私は感じています。現役生がまだ本格的に受験勉強を始めていない時に基礎を固めると、秋以降の模試の成績も上がり、その結果はモチベーションアップにつながります。受験を勝ち抜くためには学力面だけでなく精神面の強さも必要です。四月から八月の時期に基礎固めをしっかりした人は、秋以降、学力面においても精神面においても成長できると私は信じています。
 そして最後に、一年間勉強するにあたって後悔のない選択をしてください。私は不合格をもらってもっとこうすればよかったと思うのが嫌で、添削をたくさんお願いして自分の弱点を克服していきました。後悔のない浪人生活を送ってください。皆さんの健闘を心から祈っています。
鶴丸高校卒 關 祐紀乃
大学受験科
鶴丸高校卒 關 祐紀乃さん
●国際教養大学 国際教養学部 国際教養学科 ●立命館大学 国際関係学部 国際関係学科 国際関係学専攻 合格
 二月十三日の十四時、震える手を抑えながら見た合格発表。自分の受験番号を見つけた瞬間、安堵と喜びとで歩くことさえままならなくなったことを今でも覚えている。
 遡ること一年前、受験した大学には不合格を突きつけられ、行く大学を失った私は何となく浪人生活を始めた。一年なんてあっという間だろうという甘い考えを持っていたし、同じ学校の友達も周りに多くいたせいか、何とかなるだろうと思っていた。しかし、現実はそう簡単なものではなかった。
 浪人が始まってすぐ、新しい環境で始まった授業は自分の抜け落ちに気付かせてくれるものばかりでとても新鮮だった。復習をきちんとすれば、それが全て自分の力になっているように感じて、それに快感さえ感じていた。しかし、それは最初だけだった。やってもやってもまだまだ知らないことは増えるばかりで、それが焦りへとつながっていた。また「浪人しているのだから」という気持ちが強すぎたせいなのか、少しでも勉強ができていないと、そんな自分に嫌気がさし、ますます集中できなくなることさえあった。ある時には、全く勉強する意欲が起こらなくなり、ペンを握ることもできなくなることもあった。
 そんな時でも乗り越えることができたのは、どんな時も味方になって寄りそってくれた大切な友達や先生方、そして両親のおかげなのである。感謝してもしきれない。
 浪人生活は苦しいことも多かったが浪人して心の底からよかったと今は思える。行きたい大学に合格できたからだけではない。自分がどれだけ支えられているかに気付くことができた上、この苦しい経験が私の人生に深みを与えたと思うからだ。
鶴丸高校卒 笹平 郁乃
大学受験科
鶴丸高校卒 笹平 郁乃さん
●お茶の水女子大学 文教育学部 言語文化学科 ●早稲田大学 文学部 文学科 ●青山学院大学 文学部 日本文学科 ●明治大学 文学部 文学科 日本文学専攻 合格
 予備校に入学した時は来年の春がとても遠く感じましたが、実際にはあっという間の一年間でした。目の前のやらなければならないことをこなしているうちに、いつの間にか二度目の受験が目の前に迫っていました。時間は有限でした。浪人は魔法ではないので、貴重な十代の一年をもう一度受験に捧げるということで相応の覚悟が必要になるわけですが、予備校には同じ境遇で勉強に勤しむ仲間が大勢いて、私はとても助けられました。模試の度に掲示板に貼り出される成績や、古文の朝テスト、添削など、与えられる全てがモチベーションになりました。
 どんなに勉強をこなしても成績が上がらなかったり、苦手科目が克服できなかったり、時には勉強もテストも朝起きるのも何もかもが嫌になったり、不安に駆られることがたくさんありました。それでも比較的穏やかな気持ちで受験に臨むことができたのは、良くも悪くも周りに流されることがなかったからだと思います。周りがだらけている時に流されるなとはよく言われますが、逆も然りで、周りが追い込みすぎている時でも自分の勉強ペースを保つことが肝要だと思います。
 最後に、チューターの末吉先生、添削指導をしてくださった大西先生、瀬野先生をはじめ、多くの方々にお世話になりました。この場をお借りして感謝をお伝えしたいです。
鹿児島玉龍高校卒 山形 萌絵
大学受験科
鹿児島玉龍高校卒 山形 萌絵さん
●奈良女子大学 文学部 ●文教大学 人間科学部 臨床心理学科 ●福岡大学 人文学部 教育・臨床心理学科 合格
 私は一年前、第一志望だった大学に合格することができず、両親の勧めでこの高予備に入学しました。初めは九十分という慣れない授業時間にとても疲労を感じ、これから一年間やっていけるのかと毎日不安を感じていました。しかし、授業では現役の時にはじっくり学んでいないことを学ぶこともあったので、新しい知識を手に入れられる嬉しさから徐々に九十分という授業時間を短く感じるようになりました。九十分という時間は大学の講義時間でもあるため、九十分の授業を経験できたことは浪人生活の貴重な経験の一つです。
 私が奈良女子大学に合格するために常に掲げていた目標は「できるだけ共通テストで点数をとって二次で有利に戦う。」というものでした。十一月までは授業は基本二次対策の教材を扱っているため、私は土曜日に行われていた特別授業と日曜日を利用して共通テストの勉強をして、十二月からは毎日必ず共通テストの勉強をする時間を作りました。結果、共通テストでは自己ベストの点数をとることができ、二次で有利に戦うことができました。そして四月から十一月までの二次中心の授業で培った力と共通テスト後の過去問演習、添削のおかげで第一志望に合格することができました。浪人生の武器は何と言っても二次力です。特に英作文と英文解釈は浪人して初めて授業でじっくり学ぶことができるので、四月から十一月までの授業内容の復習を繰り返すことでしっかり自分のものにすれば現役生とかなり差をつけられるし、その上で共通テストの勉強を十分にしておけば受験においてかなり有利に戦えます。
 一年前の自分では手が届かなかった大学に合格できた今、浪人して良かったと心の底から思います。この一年間は私の中で最も充実した一年間でした。
鶴丸高校卒 馬場 麗
大学受験科
鶴丸高校卒 馬場 麗さん
●広島大学 歯学部 歯学科 合格
 長かった浪人生活に終止符を打ち、新しいスタートを切れることを大変嬉しく思う。自分で浪人を決断したものの、その道は決して順調ではなかった。浪人を続けていれば、当然同い年にも後輩にも追い抜かれ、それがあたりまえになっていくことに危機感を覚えることもしばしばあった。友人との能力の差を突きつけられて自分の不甲斐なさに落胆し、悔しくて泣きながら帰ったことも数え切れない。まずは、逃げ出したくなる気持ちを抑えてここまで頑張ってきた、やり切った、そう胸を張って言える、そんな自分を褒めたいと思う。そして、夢や目標を全力で追いかけ、苦手なことにも真正面からぶつかっていけた浪人という時期を経験できたこと、多くの人の気遣いや応援、サポートに感謝したいと思う。
 私が浪人生活を通して学んだことの一つに、自分の気持ちの整理の方法がある。浪人を経験しなければ見つけることもなかったであろうことである。私は自分の正直な気持ちをノートに書き出し、自分の内なる声のようなものと向き合うことを大切にしていた。無意識にこんなことを考えていたのかと気付けるきっかけになったことはもちろん、感情の原因が明確になったことで不安が自然と解消された。一番驚いたのは書き殴った文章が、気分が乗らない時、試験前などの勝負の時、誰のどんな言葉よりも自分の中で強く響いたことだ。結局、勝負事は最後は自分との戦いなのかもしれない。浪人中は時に孤独な戦いが待ち受けている。でも、きっとそれが自分を本当の意味で成長させてくれたのだと思う。そして、それを乗り越えた今、まだ出発点に立ったばかりだが、あとは自分の力で未来を切り拓いていくだけだと思っている。
甲南高校卒 橋本 健新
大学受験科
甲南高校卒 橋本 健新さん
●北九州市立大学 国際環境工学部 環境生命工学科 ●福岡大学 工学部 機械工学科 ●福岡工業大学 工学部 電子情報工学科 ●福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科 合格
 「努力は必ず報われる」や「諦めなければ桜は咲く」といった月並みな文章を書くつもりはありません。私の一年間の浪人生活から得た教訓をどうか伝えさせてください。
 私は去年の春に、これまで勉学に真面目に向き合わなかった自分を変えたいと願い、目標に向かって弛まぬ努力を重ね続けていく自分に変わることを強く決心しました。そして段々と授業や模試の中で問題に解き応えを覚えるようになり、一年間で成績もずいぶん向上したと自負しています。
 しかし残念なことに、新型コロナウイルス感染症を共通テストの前日に発症してしまい、追試験を受験することになりました。
 共通テストの二週間後に実施された追試験の難易度は理不尽という他無く、加えて二次試験までの猶予も短く圧倒的に不利な状況となってしまいます。体調管理は人生に直結していると実感しましたし、これから先の受験生の方々が同じ状況とならないことを切に願っています。
 さて、私の受験の結果ですが少々無念が残る結果となってしまいました。しかし不満に思うところはありません。
 私は変わることができました。私よりも才のある人間や思い通りにいかない自分自身に焦りや苛立ちを覚えることもありましたが、人生はそういうものであると割り切り、要らないプライドを捨てて、ただひたすらに変わりたいという「自分の信念を貫き通し続けた」ことこそが合格の秘訣であり、最良の結果にならなくても一年間で向上した成績は私を私と証明してくれます。
鶴丸高校卒 烏帽子 雄文
大学受験科
鶴丸高校卒 烏帽子 雄文さん
●熊本大学 文学部 総合人間学科 合格
 まず始めに、支えてくれた高予備の先生方、一緒に頑張ってくれた友達、浪人を許可してくれた家族に大きな感謝を送りたい。本当にありがとうございました。
 私から浪人しようとしている人に向けたメッセージは三つある。
 一つ目は「友達は作った方が良い。」ということだ。私は体力がなくてよくぐったりしていたけれど、遅くまで残っている友人につられていたからこそ放課後も頑張れたような気がする。
 二つ目は「高予備に登校しよう。」ということだ。とりあえず登校。一番大事だ。やる気が湧かなくても、予備校の雰囲気、先生方、友達がやる気を蘇らせてくれる。電車は初動に一番エネルギーを使い、あとは惰性で走る。まずは単に手を動かしてみよう。
 三つ目は「親のことをたまに思い返そう。」ということだ。「自分のために勉強する。」という原理は裏を返すと「別に勉強しなくても自分の人生だしいいや。」という論理に繋がりかねない。人は楽な方に流される。何よりも手を動かすことが大事だ。手元のスマホで調べると浪人費用は安くはないらしい。「親のため」という論理に飽きたら「自分のため」に切りかえよう。何はともあれ、手を動かすことが一番大事だ。
 私は出願手続きを失敗して浪人した。同じ理由ではなくとも、あまり強い気持ちを持てないまま浪人することになった人もいると思う。そんな人たちに向けて書いたメッセージだ。高予備の環境を最大限に利用して頑張ってほしい。(ちなみに、出願書類の郵送を忘れて浪人した。インターネット出願はインターネットで完結しないことをよく覚えていてほしい。)
武岡台高校卒 一條 安佳里
大学受験科
武岡台高校卒 一條 安佳里さん
●熊本大学 教育学部 学校教育教員養成課程 養護教育コース 合格
 私はこの一年間で、自分自身を大きく変えることができました。高校時代は苦手克服がなかなかできず、メンタルも弱く、判定はE判定ばかりでした。しかし、小学生の頃からの「養護教諭になる」という夢を諦めきれず浪人することを決意しました。
 予備校に入ってからは、授業で分からなかった部分はすぐに質問に行きしっかりと理解するまで教えていただいたり、継続的に添削をしてもらうことで、自分の苦手分野を徐々に把握することができました。見つけ出した苦手分野を重点的に復習することを徹底し、初めて模試でA判定を取った時はとても嬉しく、勉強することがどんどん楽しくなっていきました。特に、十二月から共通テスト前日までは授業が無い日も一日も休まず毎日自習をしに予備校へ通いました。それが自分の励みにもなり、共通テスト本番では今までの自分を信じ集中して試験に臨み、自己最高得点を取ることができました。その結果が、さらに次の試験への力になりました。予備校では授業だけでなく、面接指導も手厚く指導してくださったおかげで、本番も緊張しすぎることなく、自分の意思をしっかりと話すことができました。
 高等予備校で過ごした毎日は一日一日が濃く、とても充実していました。いつも丁寧に教えてくださる先生方や、志望校合格という同じ目標を持った仲間たちが周りにいてくれる素晴らしい環境で勉強できたことをとても嬉しく思っています。この一年で学習面だけでなく、精神面も鍛えることができ、何事にも挑戦しようという気持ちを持つことができるようになりました。浪人するという道を選んで良かったと心から思っています。これからも自分の夢を叶えられるように、予備校で培った集中力や粘り強さを忘れずに、努力し続けていきたいです。本当にありがとうございました。
加治木高校卒 浦本 瑞基
大学受験科
加治木高校卒 浦本 瑞基さん
●宮崎大学 工学部 工学科 応用物質化学プログラム ●鹿児島国際大学 経済学部 経済学科 合格
 浪人生活を振り返ると充実した一年であったと思うし、続いたことにも驚いています。予備校に入れてくれた両親や授業・添削をしてくださった先生方、私を支え応援してくれた友達のおかげで国公立大学に受かりました。感謝しています。
 浪人生活で個人的にやって良かった、大事だったと感じたことを記していきます。
 まず予習・復習です。私は予習の方に時間を割いていました。分からないことはまず調べ、それでも分からないことは授業で聞く、質問へ行くという形でした。
 次に添削です。私は数学と英語をお願いしていました。分からないことを質問しまとめておくと見返しが楽だし、自分の解答が合っているとモチベーションが上昇するので、勉強が充実しました。
 また、自分の意志を持つことやメリハリも大事です。例えば、周りの人や友人が先に自習を止め、帰るとします。そこで「自分はあと一時間してみよう。」と決めて、集中してやるのです。私自身そういったようにして人と差ができたということに、次の日へのやる気を見出していました。
 最後に、下敷きや手元にあるものに、浪人の一年が終わった後やりたいことを書いてみてください。よく見るものに目標が文字として表れると、それに向けてやってやろうと何度でも決心できると思います。
 浪人する方々へ。自分の目標に向けて貪欲になってください。応援しています。
伊集院高校卒 下敷領 慈育
大学受験科
伊集院高校卒 下敷領 慈育さん
●宮崎大学 工学部 工学科 機械知能工学プログラム 合格
 一年前、後期入学試験に落ち意気消沈した状態で、一人でとなり町の桜を見に行ったことが懐かしいです。そこで撮った写真に写る自分の顔はどこか物寂しかったです。しばらくして現実に自分を引き戻し、改めて自分の行きたい大学を考え、やはり前期試験でダメだった大阪大学へ行きたいと思いました。
 気持ちを切り替えてここ鹿児島高等予備校に来て、真っ直ぐな瞳で三者面談に臨みました。思い返せば、長かったような短かったような、そんな一年でした。とにかく、大学受験のプロフェッショナルである先生方の指導のエッセンスを漏らさないようにと、前列の席に座ることや予備校を欠席しないといったことを自身にたたき込みました。その積極的な姿勢のおかげもあり、みるみるうちに成績を伸ばし、今まで第一志望はE判定しか取ったことがありませんでしたが、C判定を取るまでに成長しました。
 また、この一年で学力以上に得たものはライバルです。彼らの存在は、この一年をより刺激的なものにしました。例えば、己よりも学力のある人に片っ端からアタックして勉強のコツを得ようとする者、自習中常に真剣な眼差しで長時間集中力を切らすことのない者、勉強しているように見えないがしっかり成績を上げている効率抜群な者などがいました。彼らが自分に影響をもたらしたことは間違いないです。
 第一志望合格はなりませんでしたが、研究したいロボット工学に特化した宮崎大学工学部機械知能工学プログラムに、後期試験でしっかりと合格でき良かったです。ここで身につけた学力を大学に入ってからまた生かせるように、これからも積極的な姿勢で学業に励みます。最後まで走り切ったこの一年は、自身の誇りです。先生方、家族、ライバル、そして見えない声援全てに本当に感謝しています。
国分高校卒 飯牟禮 智之
大学受験科
国分高校卒 飯牟禮 智之さん
●宮崎公立大学 人文学部 国際文化学科 合格
 高等予備校で過ごした一年はとても充実した一年でした。高校三年生の頃は、秋から受験勉強を始めて遅いスタートでした。受験本番の時点で志望したどの大学にも合格できない実力で、大学に進学することさえ諦めかけていましたが、親が浪人することを許してくれました。本当に感謝しています。
 私は寮に入りましたが、そこでの生活が私を合格させてくれたと言っても過言ではありません。毎日三時間、寮生が集まって自習をします。高校生の時は家で勉強するのが苦手で遅くまで学校に残っていた私にとっては、夜の勉強習慣がついたことはよかったと思います。一緒に頑張る仲間が多くいたことも合格の大きな要因だと思います。何度も諦めたりサボったりしたくなりましたが、意志が弱い私でも仲間がいることで勉強を続けることができました。
 私には苦手教科があり、共通テスト本番直前まで安定して目標の点数をとることができなかったのですが、本番では多少のマークミスにより点数を落としてしまっても合格できるくらいの点数をとることができました。運がよかっただけかもしれませんが、最後まで頑張り切ってよかったです。
 勉強をしたのは自分ですが、周りの親や先生、友人に支えてもらって、自分の能力以上の大学に合格させてもらいました。浪人生活で学んだ感謝の心を忘れずに、これからも生きていきます。
鶴丸高校卒 小田 さくら
大学受験科
鶴丸高校卒 小田 さくらさん
●宮崎県立看護大学 看護学部 看護学科 ●防衛医科大学校 医学教育部 看護学科 自衛官コース 合格
 第1志望の防衛医科大は1次試験が10月中旬にある。予備校に入った時点で入試まで半年。中学、高校の友人が案外多く、勉強に疲れた時はよく友人とリフレッシュしていたが、浪人生はとにかく勉強。それでも友人より早くギアをあげないといけなかった。勉強が大の苦手な私にとって予備校は本当に辛いものだと思っていた。確かに90分授業でお腹はすくし、集中力も途切れがちだった。授業後の自習はもっと過酷で、ブザーがならないので自分の中で区切りをつけて勉強しないといけなかった。そんな時、心の支えとなったのは予備校の講師陣と友人だった。私はスケジュール管理が苦手なので担当講師に添削をお願いして、添削のノートを提出することで勉強のペース配分を守るよう努めた。講師の先生は、面談でも成績をもとにどういった勉強をしていくべきか助言してくださった。友人は色々な悩みを聞いてくれた。彼らがいなかったら1年の浪人期間を乗り越えられなかったと思う。
 防衛医科大の最終合格は1次と2次試験の合計点数。また補欠だった。その後、私立大や前期日程の試験が立て続けにあり不合格通知に精神的に参っていたが、予備校で何度も面接練習をさせてもらい、やっと後期日程で合格した。防衛医科大の補欠合格は3月31日まで来ると言われている。後期の入学手続きをギリギリにして粘った。そんな3月24日午後9時頃、繰り上げ合格が回ってきた。涙が止まらなかった。
 第1志望に合格したといっても補欠の繰り上げ合格なので偉そうに語れないが、1つだけ。1年間の浪人期間を通して、人それぞれの過ごし方がある。浪人期間とはいっても、長い人生の1期間。大切な時期だからこそ、追い込みすぎず、堕落しないよう上手くコントロールしていけばいいと思う。そういう時こそ、友人たちは私にとって本当に心の支えになった。1年間、本当にたくさんの人に出会い、たくさん笑ったり泣いたりした。今ではいい思い出だ。浪人はしんどい。でも、その分、解放された時の嬉しさは半端ない。後輩たちも是非がんばってもらいたい。
甲南高校卒 中玉利 友哉
大学受験科
甲南高校卒 中玉利 友哉さん
●鹿児島大学 歯学部 歯学科 合格
 一浪の末、第一志望校に合格することができたことを嬉しく思います。また、支えて下さった先生方や家族、互いに切磋琢磨した友人には、感謝の気持ちでいっぱいです。この浪人生活によって学んだことが二つあります。
 一つ目は、基礎をしっかり固めることです。現役生のとき、基礎固めが大切であると自覚していたものの、応用問題などの問題集に多くの時間をかけてしまっていました。そのせいで、いざ受験のときに、基礎がうろ覚えになっていたため自分の知識を疑い迷ってしまい、どんどん時間が削られ、結果失敗してしまいました。このような体験から、基礎固めが受験にとって一番の肝であることが身に染みて分かりました。春から夏にかけて基礎シリーズなので、その期間中に頑張れたか、頑張れなかったかが未来を大きく左右すると思います。
 二つ目は、勉強しない日を0にすることです。一日でも自分に甘えて勉強をしないと、その翌日も楽をしたくなって負のループに入ってしまうことが現役生の頃に多々ありました。そのため、浪人してからはどんなに休日に楽をしたくなっても、とりあえず予備校に行くことを徹底していました。予備校にはたくさん自習している人がいて、それを見ることで「自習しないと差が広がる」という焦りが生まれ、自ずとペンを持っていました。しかしながら、根を詰めすぎるのは良くないので友人と甲突川沿いで弁当を食べたり、たまにはカラオケなどで遊んだりする息抜きも大事です。
 以上の二つを参考に心掛けて、勉強を継続すればきっと合格できます。
伊集院高校卒 前鶴 公介
大学受験科
伊集院高校卒 前鶴 公介さん
●鹿児島大学 教育学部 学校教育教員養成課程 初等教育コース 合格
 この度、第一志望である鹿児島大学の初等教育コースに合格できたことを大変嬉しく思います。
 入学した当初、周りには自分よりも勉強をがんばっている人達ばかりでした。現役時代はあまり勉強をせず「いつかは成績が上がり、変われる。」と思い続け、結局あまり勉強しないまま現役を終えました。このままではだめだと思い、授業が本格的に始まってからは本気で勉強をするようになりました。この時に変われたことが、合格につながったのだと思います。1学期の基礎シリーズでどれだけ勉強のリズムを作れるかが大事だと思いました。また、授業を受けて分からないことがあったら、先生方に質問したことも合格につながったと思います。自分の分からないことを一つ一つ無くすことで、より効果的な勉強ができ、一日一日を意識して、大切に時間を消費することができました。
 さらに、先生方がとても優しく丁寧に質問に答えてくれて、進路についての相談にも乗ってくれたおかげで、勉強がとても楽しくできました。添削をお願いして、より多くの問題を解き豊富な解法を学ぶことができたことも、すごく大きかったです。
 浪人生はとてもつらいと思われがちですが、朝テストに参加したり、自習時間をしっかり設けるというリズムをつくることで、できる問題が増え、一日一日を充実させることができました。最高の先生方や環境のおかげで合格できたと思います。最終的には、周りにいる人達よりは遥かに勉強をがんばったと胸を張って言える程がんばりました。
 一年間、本当にありがとうございました。
伊集院高校卒 住吉 美紗樹
大学受験科
伊集院高校卒 住吉 美紗樹さん
●鹿児島大学 教育学部 学校教育教員養成課程 初等教育コース 合格
 まず、僕を支えてくれた家族や先生、友達など周りの人にとても感謝しています。僕はこの一年間、勉強を通して自分と向き合ってきました。予備校に入った頃は周りのレベルや自分の目標との差にがっかりさせられてばっかりだったけど、一番は弱い自分にがっかりしていました。この弱い自分に勝つということは、これからの人生においても大事なことになってくると思います。このように僕は勉強を学びに来たけど、人生において勉強よりも大事なことを経験できました。もし予備校に入っていなければどんな大人になっていたのだろうと考えると恐ろしくなります。
 僕は先生になるために、四月から大学で勉強します。大学でもこの精神を忘れず、常に向上心を持って生活していきたいです。そして僕が教師になったら、子どもたちに一所懸命何かに打ち込むことで学べる勉強よりも大事なことを全力で伝え、立派な子どもたちを育て上げていきたいです。
 最後に、合格を僕と同じくらい、またはそれ以上喜んでくれた周りの人には感謝してもしきれません。これからそういう人たちにプレゼントや態度で感謝の気持ちを伝えていき、将来そういう人たちが僕のことを自慢したくなるような人になりたいです。
川内高校卒 宇都 晴翔
大学受験科
川内高校卒 宇都 晴翔さん
●鹿児島大学 理学部 理学科 地球科学プログラム 合格
 私が昨年大学受験に落ちたとき、兄の友人の鹿児島高等予備校の先輩方に直接話を聞き、その時もう一年頑張ろうと決めた。高校生のときは野球漬けの生活で勉強はほぼゼロの状態だったので、予備校に入って最初の二ヶ月、三ヶ月はとても大変だった。しかし、十五時になったら散歩に行くことや、その日の目標勉強量に達したら帰宅して勉強するといったようなルールを自分なりに決めることによって、高い集中力を継続することができた。昨年の共通テストが難化したため模試のレベルも難化していて思うような結果を出すことができず苦しい日々が続いたが、添削指導や授業内容の質問などで先生方が分かりやすく教えてくださり、また気軽に話しかけていただき、講師室内でも良い雰囲気で質問などができたので、本当に感謝の気持ちしかないです。共通テストと二次試験では普段の力を全て出し切ることはできなかったが、この一年間やってきたことに対する自信はあったので、本番は気負うこともなく、良い緊張感で受験することができた。
 昨年は前・後期どちらも不合格通知が来て、一生受験生活が続くのではと何度も思ったが、今年は合格を掴み取ることができた。この一年は周りから見たら足踏み状態の一年であったかもしれないが、多くのことを知り経験できて、一人間として大きく成長できた一年だった。先生方そして家族、応援してくださった全ての方々にとても感謝している。
鹿児島工業高校卒 松野下 直哉
大学受験科
鹿児島工業高校卒 松野下 直哉さん
●鹿児島大学 理学部 理学科[括り枠] 合格
 私は工業高校に進学し、その後就職しました。でも、本当にやりたい事は何なのか、熱を入れて打ち込める事をやりたいと思うようになりました。その答えが自分の中では教師になることで、実現するために鹿児島高等予備校に入りました。最初は三角関数も分からないし、古文も訳分からなかったし、全ての教科がほぼ0からのスタートで授業についていくのに必死でした。その中で一番に心がけていたことは、新しい問題を次々に解いていくのではなく、やった問題を繰り返し解いて類似している問題を解けるようにすることでした。また数学などの計算問題は公式を覚えるだけでは解けるようにならないのはあたりまえで、先生方から公式の使い方や答えまでのたどり着き方などの教科書だけでは覚えることのできない部分を効率良く学ぶことができたのは、本当に良かったです。
 この予備校で学ぶことができたおかげで、今までの人生でずっと逃げ続けた勉強と真剣に向き合い、学力を伸ばすことができたと思っています。大学に入学してからも勉強と向き合い、自分自身の成長を信じて努力し続けたいと思います。
 この合格を勝ち取ることができたのは、両親と予備校の方々の支えがあったからだと思っています。本当に今日までありがとうございました。
武岡台高校卒 新原 瑠
大学受験科
武岡台高校卒 新原 瑠さん
●鹿児島大学 工学部 先進工学科 海洋土木工学プログラム ●崇城大学 工学部 建築学科 合格
 この度は鹿児島大学工学部に合格できたことを大変うれしく思います。この一年間は学力だけでなく人間としても成長した一年間だったと思います。
 高校時代の私は、テストの度にその場しのぎの勉強をして赤点に怯え、ずっと勉強しているような人はロボットか何かだと思っていました。
 そこで高等予備校では、この学校内で一番努力して、一番点数の伸びた人間になろうと決意しました。私は自分から勉強することが苦手なのですが、授業で使うテキストの復習や添削指導によりやることに追われることで、勉強時間を確保することができました。そして、先生方の授業を聞いたり質問したりすることで、より本質的な理解をすることができました。また、自習室では毎日休まず閉館時間まで勉強している人が多くいて、自分の中にある常識の甘さを痛感し、もっと頑張ろうという気持ちになりました。
 私が浪人時代に一番聞いていた曲は、Mr.Childrenの「Any」という曲でした。理由は、この曲を聴いていると自分の人生における選択は正解で、たとえ結果がどうであっても、それはそれで正解だと感じて心が楽になるからです。この曲のおかげで、変に焦ることもなく集中して勉強を続けることができました。
 これから先の人生はまだまだ長くて、また困難に立ち向かわなければならない時が来ると思いますが、今回のように乗り越えられるよう努力を続けようと思います。
武岡台高校卒 末廣 航汰
大学受験科
武岡台高校卒 末廣 航汰さん
●鹿児島大学 工学部 先進工学科 海洋土木工学プログラム 合格
 現役生のとき、前期試験・後期試験で受からず浪人するか私立大学に入学するか迷っていて、親から予備校へ話を聞きに行こうと言われて行きました。そこで先生の話を聞いているうちに、もう一回チャレンジしようと強く思いました。それから浪人生活が始まりました。今までしていなかった予習・復習に力を入れました。予習ではできない問題が多かったけど、先生の授業を受けることでだんだんと考え方が身につき、問題を見て何をすればいいかが分かってきました。数学・物理・英語の添削もしてもらいました。自分で丸つけをするときには正解としていたものも細かいところまで指摘してくれて、もっと丁寧に解答を書こうという意識になりました。そして、だんだんと丸が増えて返却されるようになってモチベーションが上がり、キツい浪人生活を支えてくれました。また、分からない問題があったら先生に質問することで、頭に残りやすくなりました。
 浪人が決まったときは長い一年になると思っていたけど、あっという間の一年間でした。合格したときの感情は今までの人生では経験したことがないものになりました。支えて下さったすべての人に感謝します。とても濃い一年間になりました。
鹿児島中央高校卒 原口 亮磨
大学受験科
鹿児島中央高校卒 原口 亮磨さん
●鹿児島大学 工学部 建築学科 建築学プログラム ●福岡大学 理学部 化学科 合格
 この度、一年間の浪人生活を経て、無事に第一志望に合格することができ、とても嬉しく思います。私が勉強をする中で大事にしたことが二つあります。
 一つ目は、あたりまえのことだと思われますが、授業の復習をその日のうちに徹底させることです。復習を繰り返すことで自分の弱点を克服し、自信を持って試験に臨むことができました。また、鹿児島高等予備校だからこそ行える毎日の添削指導のおかげで基礎力・応用力が身についたのだと感じます。
 二つ目は、自己分析をして努力を続けることです。私はもともと勉強が苦手で授業内容を理解するのが遅かったため、自分自身と向き合い、理解するまで何度も何度も紙に書いて覚えました。さらに、分からないところを先生方に質問することで、一つの問題から多くの知識を得ることができました。また、自分にとってこの浪人生活の中で一番大きかったものは友人の存在です。友人と競い合い、励まし合うことで、お互いを刺激し、共に成長することができました。浪人生活では不安や悩みがたくさんありましたが、友人との会話でリフレッシュすることができ、苦しい浪人生活を乗り越えることができました。
 最後に、この合格は熱心にご指導してくださった先生方、常に見守り、サポートをしてくれた家族のおかげだと思います。この経験を生かし、感謝の気持ちを忘れずに自分の目標に向かって努力を続けていきたいです。
鹿児島玉龍高校卒 田中 愛優美
大学受験科
鹿児島玉龍高校卒 田中 愛優美さん
●鹿児島大学 医学部 保健学科 看護学専攻 合格
 私は自己推薦で鹿児島大学医学部保健学科看護学専攻に合格しました。私の体験記が少しでも後輩の参考になれば幸いです。
 浪人生活を振り返って、特に自分が気を付けたことは、①睡眠・②復習・③質問の三つです。まず本当に睡眠時間を大切にしてください。四~五時間に睡眠時間を削り勉強に充てていた現役の時より、七時間しっかり睡眠を取った浪人生活の方が集中力も続くし、難しい問題に直面しても根気強く粘れるようになったと感じる一年でした。プレッシャーで追い込まれる気持ちはすごく分かるけど、睡眠時間は削らず、自分の体を大切にしてください。
 二つ目は復習です。先生方の授業は本当に分かりやすいので、予習段階で分からなかった所も授業を受ければほぼ解決します。でも実際に自分で最初から解いてみると、つまずくこともあって、復習の大切さを学んだ一年でした。授業のあったその日の夜に必ず復習し、積み残しをしないように心がけました。
 三つ目は質問です。入学した初めは自分よりも頭の良い人たちが沢山いる中で、先生方に質問をすることに抵抗があったけど、先生方はどんな質問でも丁寧に分かりやすく教えてくださるので本当に助かりました。予備校に慣れるにつれ質問や添削をほぼ毎日して、学力を上げることができたと思います。
 自己推薦の対策では、担当の先生が書類を何回も添削してくれて、面接指導も熱心にしてくださったので本番も練習通りの力が発揮できました。私が合格できたのは、まず浪人を許し毎日支えてくれた両親、いつでも熱心に分かりやすく指導してくださった先生方、辛い時もお互い支え合い切磋琢磨し乗り越えてきた友達、本当に沢山の人達の支えのおかげで、感謝でいっぱいです。最高に充実していて、人間としても成長できた一年間でした。
 辛いこともあるけど、その分自分の成長に喜びを感じることも沢山あります。一年間は本当に短いので悔いのない様、頑張ってください。
武岡台高校卒 下池 真郁
大学受験科
武岡台高校卒 下池 真郁さん
●琉球大学 工学部 工学科 合格
 この一年間の浪人生活を振り返ってみると、楽しい思い出は一つもなく、つらい思い出や苦しい思い出ばかりです。しかし、私は間違いなく成長することができたと感じます。受験勉強をする中で、私が大切だと思ったことを二つ紹介します。
 まず一つ目は生活リズムを整えることです。私は夏が始まるまでは夜に勉強をしていました。しかし疲れていると、うとうとして勉強が中途半端になってしまっていたので、夜は早めに寝て、朝四時頃起きることにしました。朝に勉強すると眠たくもないし、何より頭がすっきりしているので、特に数学が勉強しやすかったです。
 そして二つ目は、なぜ自分は勉強しているのか理由を明確にすることです。何となく勉強するよりも、「私はあの大学に行って、この分野を勉強するんだ。」という強い信念を持っているとやる気が出ます。受験する大学が早く決まると、勉強する科目を絞れて効率良くなります。
 昨年は、落ちて浪人するんだろうなと思いながら受験したから緊張感は全くなかったし、合格発表で自分の番号がなかった時も落ち込みませんでした。しかし今年は、昨年にはなかった受験前の緊張感がありました。だから私は「この緊張こそ、この一年間本気で頑張ってきた証だ。」と思いました。
 仲間と切磋琢磨しながら頑張ったこの一年間は、自分の人生の中でとても貴重な経験になりました。この経験をばねにこれからも精進したいと思います。
甲南高校卒 上田 拓己
大学受験科
甲南高校卒 上田 拓己さん
●早稲田大学 教育学部 社会科 地理歴史専修 ●早稲田大学 人間科学部 人間環境科学科 ●中央大学 法学部 法律学科 合格
 私は現役時代大した目標も決めず、ただ自分の手の届く大学を受けました。合格は頂いたものの、本当にこのままでいいのか、努力した経験のないまま人生を過ごしていくのかと様々なことを考え、一年間浪人することを決めました。ここからは私が考える合格のポイントをいくつか話そうと思います。
 まず一つ目は基礎の徹底です。私は夏までに単語や文法、世界史の流れなどの基礎事項を完璧になるまで頭に叩きこみました。そうすることで、すぐに模試で成長が見てとれるようになったため勉強のモチベーションに繋がっただけではなく、後に難問に出会ったときも冷静に対処することができました。暗記は面倒だと感じがちですが、後に必ず自分を助けてくれる大きな糧となります。
 次に、復習に学習の重点を置くことです。一度間違えた問題を次に出会ったときにしっかりと解けるかが入試の明暗を分けると思うので、高予備の網羅性の高いテキストなどをしっかり活用して自分の伸びしろを高めていってください。
 三つ目に、これは特に私大志望の人向けになるのですが、学部にこだわらないのなら同じ大学でも学部は受けられるだけ受けることをお勧めします。私大は倍率が高いので合格可能性を少しでも上げるため、数を受けるに越したことはないです。
 最後になりますが、この文章が少しでも皆さんのためになれば幸いです。皆さんが高予備で充実した浪人生活を送り、合格を勝ち取ることを心から願っています。
高卒認定 宮田 陽真
大学受験科
高卒認定 宮田 陽真さん
●早稲田大学 人間科学部 人間環境科学科 ●明治大学 商学部 商学科 合格
 この度第一志望校である早稲田大学に合格し、非常に嬉しく思います。
 昨年、大した勉強もせず早稲田大学を受験し、当然のように不合格となりました。このままではいけないと思い、早稲田大学、慶應義塾大学の合格者数が多かった高等予備校に入ることを決めました。
 入学から夏まではとにかく基礎固め。前述した通り、私はほとんど勉強をしていなかったため数学と英語が壊滅的で、特に英語は文法や文型もろくに分からなければ単語もほとんど知らないといった感じでした。ですが、高予備の教材や講師の方々のおかげでそういった部分をしっかりと固めることができ、また朝のめざましテストによって更にそれを確実なものにできました。
 八月には基礎の復習を行い、少しずつですが応用的な問題も解いていきました。入学時点では歯が立たなかった問題も解けるようになっていったことが嬉しかったのを覚えています。
 九月からは本格的に応用問題に取り組んでいきました。難度が急に上がり気が滅入りそうになりましたが、復習に重きを置き、一問一問丁寧に自分のものにしていくことを意識しました。
 年明けからは本当にあっという間で入試への焦りを感じながらも、赤本を解いて復習することを黙々と繰り返しました。メンタルはかなりきつかったですが、友人との談笑が良いストレス解消となりました。
 一年間を振り返って思うことは基礎と復習の重要性です。春で如何に基礎を固め、復習のサイクルを作れるかが鍵になってくると思います。模試ではずっとE判定で、その上、私大なのに数学を使うということで疎外感を感じることもありましたが、講師の方々、両親、友人の助けのおかげで合格することができました。本当にありがとうございました!
鶴丸高校卒 横山 樹貴
大学受験科
鶴丸高校卒 横山 樹貴さん
●慶應義塾大学 商学部 商学科 ●早稲田大学 文化構想学部 文化構想学科 ●明治大学 商学部 商学科 合格
 私はこの一年間で多くのことを学び、心身ともに大きく成長できたのではないかと自負していますが、それは全ての試験が終わった今になってやっと思えることで、浪人生活は多くの理不尽さや焦燥感に耐えることの連続でした。自分の同級生が楽しい大学生活を送る一方で自分はひたすら勉強し続けなければいけない理不尽さ、学力が伸びているという目に見えた成長を感じることができないまま着々と進む試験までのタイムリミットへの焦燥感です。
 これらの敵に負けないために私はある思考を作り出しました。それは、「浪人はごくわずかな人だけが経験できる貴重なものなんだ。」というものです。ほとんどの同級生が高校卒業後すぐに大学へ行くので、その人たちはもう一生「浪人」という人生経験を得たくても得られないのです。だから私はこの一年間の苦い経験も甘い経験もしっかりと噛み締めて過ごそうと思えることができました。結果的にはこの心持ちが自分を支え続けてくれたような気がします。
 悔しさや喜びの詰まったこの一年はきっとこれからの人生の糧となってくれると信じて、大切に抱き締めて生きていきたいと思います。
 逆境を逆手にとって自らの力に変えることができた自分を、今になってやっと少しだけ褒めてあげたいと思います。
鶴丸高校卒 西森 あずみ
大学受験科
鶴丸高校卒 西森 あずみさん
●東京理科大学 薬学部 薬学科 ●東京薬科大学 薬学部 ●国際医療福祉大学 薬学部 薬学科 合格
 現役時代全く勉強せずに過ごしていた私は、受験生になってもなかなか勉強に身が入らず、最後まで全く志望校に届かない状態でした。結果が出て不合格を知ったあとも悔しさはほとんどなく、まあそうだろうな、という感情。周りの人に比べて大して気持ちが動いていない自分自身に不快感を覚え、来年こそは合格できる希望を持てるように、不合格でも泣いて悔しがれるぐらいには努力をしなければと思い、浪人生活を迎えました。
 最初は授業の予習、復習で精いっぱいでしたが、少しずつ慣れてからは添削も始め、苦手な理系科目の克服に努めました。ノートを返してもらいに行くたびに一言アドバイスをくれたり、分からない問題を丁寧に教えてくれたりと一人一人に優しく対応して下さる先生方には、とても感謝しています。また、精神的にきつくなった時、一緒に勉強して苦しさを共有できる友人はとても大きな存在でした。家を出たくない時も、予備校に行けば他にも頑張っている人がいて、悩みを話せる、そう思うと毎日明るく登校することができました。
 私自身、第一志望の国立大学には合格できませんでしたが、去年の自分では考えられないほど成績が上がり、東京理科大学に合格することができました。この一年はとても有意義で、支えてくれた周りの人達には感謝してもしきれないくらいです。この経験を自信に変えて、これからも薬剤師という目標に向けて頑張っていきます。
鹿児島中央高校卒 有馬 宗太郎
大学受験科
鹿児島中央高校卒 有馬 宗太郎さん
●法政大学 法学部 法律学科 ●中央大学 経済学部 経済学科 ●関西学院大学 法学部 法律学科 合格
 僕はこの浪人生としての一年間を過ごし、第一志望の大学には受からなかったものの、成績を上げ、自分の納得のいく大学に合格できて、充実した一年にできたと心から思います。また、僕はこの一年で勉強以外に色々なことを学べました。
 一つは、自分は常に一人ではなく、周囲の人から多くの影響を受け、支えられているということです。なぜなら、僕は模試の成績が悪かった時、または問題集の問題を上手く解けなかった時、いつも「このままで大学に受かるのだろうか。」という気持ちでいっぱいでしたが、友達との些細な会話がその度に「つらいのは自分だけではない。」ということを知らせ、僕を励ましてくれたからです。
 二つ目は、毎朝その日のスケジュールを立てることの大切さです。その日、何時間が自分に与えられ、自分がしなければならないことがあるのか把握することで、自分の行動に意義を持つことができ、その結果、不必要な心配をするようなことがなくなると僕は思うからです。
 最後に、僕はこの鹿児島高等予備校での一年間、生活面を支えてくれた両親やいつも明るく接してくれた先生、受付の方、そして友達のおかげで、楽しく過ごすことができました。この一年で学んだことを糧にして、これからも目標に向かって頑張ります。本当にこの一年間ありがとうございました。
鶴丸高校卒 角 倫太朗
大学受験科
鶴丸高校卒 角 倫太朗さん
●中央大学 商学部 会計学科 ●法政大学 経済学部 経済学科 合格
 現役での合格が果たせず、浪人生として一年間また受験勉強しなければならないのか、と途方に暮れた。しかし、結果としてようやく大学生になるための切符を手に入れることができて、安堵している。今振り返ると、曲がりなりにもよくここまで来られたなと思う。それはもちろん講師の先生方、そして家族の支えなしでは決して成し得なかったことで、自分はただ敷かれたレールの上を走ったに過ぎない。受験する大学の視野を広げてくれたのは父であり、毎日欠かさず自分を応援してくれたのは母である。両親に対する感謝の気持ちを胸に、大学生活への一歩を踏み出そうと思う。
 謙虚になること、これは現役含め受験期を通して学んだ己を高めるための最善の心持ちであり、実力もないのに高望みをするのは得策ではないという大切な教訓である。自分はまだまだ半人前なんだという謙虚な姿勢、考え方が自身をじっくり見直す機会へと導いてくれる。誰かに指摘される前に自分に足りないものは何か、考えることが大切だと思う。
 勉強の渦中にいると全く見えなかったものが、努力で志望の大学に合格したとき初めて見えてくる。母校の高校を離れて、絶対に進路を開くんだと意気込んで自身の葛藤と向き合い続けた予備校での一年間。今後の人生を生きていく上で良い経験になったと思う。今まで真摯に支えてくださった先生方に深くお礼を申し上げるとともに、これをけじめに新天地でも頑張りたい。
甲南高校卒 松尾 凌我
大学受験科
甲南高校卒 松尾 凌我さん
●大阪大学 法学部 法学科 ●同志社大学 法学部 法律学科 ●関西学院大学 法学部 法律学科 合格
 この度、第一志望校である大阪大学法学部法学科に合格できたことを大変嬉しく思います。熱心に教えてくださった予備校の先生方や、応援や激励をしてくださった高校の先生方、共に受験勉強に励んだ友人、支えてくれた家族には感謝してもしきれません。
 浪人生活を経て感じたことは、基礎基本の徹底と予習・復習の習慣がやはり重要であるということです。予備校で授業を受け始めた頃、自分の基礎の不十分さを改めて痛感し、よく現役生のときに当時の志望校を受けようと思ったなと感じたことを今でも覚えています。予備校の先生方からも教えられると思いますが、最後の最後まで頼りになるのは基礎シリーズのテキストだと思います。難しいと感じる問題はほとんど基礎が複雑に組み合わさったものです。自分が考える基礎の範囲を広げ、それらを身につけ、難しい問題に出会ったときに基礎に立ち返って考え、解答を自分の言葉で説明できるようにする。私はこれが合格するために必要な心構えだと思います。
 次に、予習・復習に関しては、常に徹底すべきです。予備校の授業は九十分あるので、予習していないとただ解説を聞くだけで理解が深まらない無駄な時間を過ごすことになります。復習も同じです。自分の言葉で説明できるまで何度もテキストを復習してください。復習のときに分からないことがあれば、先生方に恥ずかしがらずに聞くべきです。聞かぬは一生の恥です。
 私自身そうでしたが、浪人生活は身体的にも精神的にもきついです。しかし、それを乗り越えた先に喜びの春が待っています。皆さんが一年を経て良い結果が得られることを心から祈っています。
鶴丸高校卒 帖佐 卓
大学受験科
鶴丸高校卒 帖佐 卓さん
●鹿児島大学 医学部 医学科 合格
 今年一浪を経て第一志望に合格できたことをとても嬉しく思います。ここでは僕が受かった理由について僕が思うことを書こうと思います。
 まずは受験勉強についてです。三つあります。一つ目は苦手分野を作らなかったことです。具体的には基礎シリーズの予習をするときに解けなかった問題は授業をしっかり聞き、場合によっては質問をしてその日のうちに完結することを心がけました。そうすればその問題がトラウマにならず、またしっかり理解したという自信になると考えたからです。もちろんその問題の反復も欠かさずしました。二つ目はなぜ解けたのか、解けなかったのかを明確に言語化できるほどに分析しました。これもまたトラウマの芽をつぶし、自信につなげられると考えたからです。問題を解く上で自信というのは自分の中のリミッターを解除してくれます。絶対に分かるはずだという心理になります。自然と冷静になります。入試は心理的効果が多く関係するので自信をもつことは必要だと思います。三つ目は、特に入試直前がそうでしたが出会った問題をできるだけ覚え込み、入試本番で知らない問題のみに時間をかけられるような状況をつくりました。鹿大医学科を制覇する上で絶対に必要なことです。医学科に合格するような人は時間さえあればほぼ皆が解けます。裏を返すと解けるかどうかの話ではなく時間内に解け切るかの勝負になります。だから問題を理解した上で頭に刷り込むことはとても有効です。
 最後に本番を乗り越えた方法を書きます。入試の休み時間のトイレは混みます。人々は先程の科目について必ず話をします。嫌でも耳に入るものです。だから僕は少し時間をずらしたり外に出て人のいない所に行くなどして、その状況を回避しました。また次の科目に向けて気持ちを切り替えることが大事です。1/∞点も変わりません。以上です。
鶴丸高校卒 金 赫斌
大学受験科
鶴丸高校卒 金 赫斌さん
●東京大学 理科一類 合格
 この一年で一番良かったと思うのは、数学への理解が深まったことである。高校の時から得意としていたが、高三の夏頃から何か壁を感じていた。基本を見直したり、体系化しようとしたり、難しい問題を解きまくったりしたが、その壁はほとんど動かなかった。
 自分の壁を感じる傍らで、数学を真面目に取り組むのに伸びない人についても考えた。そして浪人の夏にふと気づいたので、それをここに書こうと思う。
 まず、どんなに数学が苦手な人も、気づけば、中学数学ができるようになっている。それは何故なのか、「自然」になっていないから。例えば、簡単な因数分解や四則演算はほとんどの人にとって自然なものだから、ぱっと解ける。次に、人はよく、「これはひらめき系の問題だ」と言うが、十分かけて思いつかないものが、二十分かけて思いつくというのは変な話ではないか。時間をかけてひらめくなら、最初からひらめけって話だ。ひらめかないというのは、それが自分にとって自然な考え方じゃないということである。何となく自然という考え方が分かってきたのではないだろうか。新しいものを自分にとって自然にするにあたって、「難しい」「できない」といった考えは、それを異物と認識していて、いつまでたってもできるようにならない。
 こんな感じのことに気づきました。物量をこなすのもいいけど、意識について考えることをおすすめする。
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